越前和蝋燭

「ゆらぐ炎」に特徴がある和ろうそくは、主に寺院の灯明に使われる。
小大黒屋は信仰心の厚い土地柄に支えられ、創業100余年。

和ろうそくは筒状になった「ろうそくの木型」の真ん中に和紙でできた芯を立て、熱したロウを流し込んで作る。
ロウはハゼや漆など植物の実が原料。
最も難しいのは、そのロウの温度を適温かつ一定に保つこと。

熱し過ぎるとシワが入り、低いと型の隅々にまでロウが入りきらない。
その温度はロウの表面に張る膜や手の感覚で判断される。
まさに「経験とカンの仕事」。
冬はヒビ割れを起こす乾燥が、夏は40度以上になる作業場の暑さが、職人の敵。