牡蠣

伊勢志摩の風景のなかで、英虞湾の真珠養殖と並んで目立つのが浦村(鳥羽市)と的矢湾の牡蠣の養殖筏だ。
牡蠣の養殖が一気に普及していくのは、昭和初期に垂下式で始められてからとのこと。
牡蠣のなかでも、養殖されて食用になるのは真牡蠣である。
浦村の麻生浦湾や的矢湾に広がる復から生まれる牡蠣だが、英語の月の語尾に《r》がつく九月から冬にかけてが食べごろで、このシーズンには、水揚げしたばかりの新鮮な牡蠣のフルコースが楽しめる。
生産量は決して多くはないが、海の幸フランス料理の大家をして、「的矢の牡魔だけは生で提供せざるをえない」と言わせるほどの“うまさ”であることは間違いない。