そうめん

盆地特有の夏暑く、冬寒いという奈良の気そうめんは奈良時代に中国より渡来し、三輪山のふもとで盛んに作られるようになった。
その理由として、この地が小麦の栽培に適し、また初瀬(はせ)川と巻向(まきむく)川という製粉用の水車を回す水流にも恵まれていたこと、さらに三輪山おろしと呼ばれる冷たく乾燥した風が吹くことなどがあげられる。
そうめんは、小麦粉をごま油と塩で練って縄状にして乾かしたもので、昔は麦縄と呼んでいた。
軒先に吊るして乾燥させた麦縄は、虫もつかずに長く保存できることから、農家ではさかんに作られるようになり、早く乾燥させるために縄はどんどん細くなり、三輪そうめん独特の繊細でコシのある麺が完成した。
まさに冬の厳しい寒さと乾燥した気候の産物である。